
こんにちは!!くさばです。去年、1人で1ヶ月半かけて東南アジアと中国をバスのみで縦断しました。
そんな僕が旅の道中で起きたアクシデントを紹介します。
今回のテーマはラオスで所持金ゼロになった話です。
想定している読者
- 破天荒な旅を疑似体験したい人
- 死に際の話を聞きたい人
- 旅行記を読むのが好きな人
読むとこんな擬似体験ができます
- バスでベトナムからラオスの国境を越えた気分になります
- ラオスの首都ビエンチャンを観光できます
- 所持金ゼロで海外で一人ぼっちの状態を味わえます
- コーラに対する愛情が変わります

1ヶ月半に及ぶ陸路で東南アジア・中国縦断の全容は下の記事から見れます。
是非、記事を読んで東南アジア・中国縦断した気分になっちゃいましょう!!
-
-
【体験談】中国・東南アジア陸路国境越え(ルート・期間・予算・ビザ・持ち物・注意点まとめ)
続きを見る
タイトル
歩き疲れた後に飲むコーラに勝るものはない@ラオス
リード文
午前10時半にベトナムのフエを出発し、寝台バスで揺られること22時間。
時刻は午前8時半を迎え、ようやくラオスの首都ビエンチャンに降り立つ。
僕は、昨晩からお腹の調子が悪く丸一日何も食べておらずヘトヘトだった。


本文

ベトナムからラオスの国境を越え、22時間かけて朝の8時半にラオスの首都ビエンチャンのバス停に着いた。
スコールが降ったせいか、ラオスの朝はジメジメしていた。それなのに気温は30度をゆうに超す。
「まずはお金を調達しないと!!!」
運転手にバス停内の両替所の場所を聞き向かう。
両替所に着くと、看板に大きく「CLOSED」の文字が。
よくよく見ると、両替所の看板に「御用の方はこちらの番号まで連絡してください。」と書かれている。
「えーーーーー!!!SIMカード持ってないんだけど!電話できなぁぁいいい!」と心でつぶやく。
朝早いからか近くにいるのは清掃員だけ。
10分くらい悩んでいると、乗客らしき男性が自分の前を通る。
僕は「このチャンスを逃すまい!」と急いで近づき、
英語で「僕のスマホはシムカードがなくて電話できないから代わりにして欲しい」とお願いする。
相手はなんとか理解しようと熱心に聞いてくれるが全然通じない。
これほどラオス語が話せたらと思ったことは人生で一度もない。
「くそっ。最終手段だ!!」
僕は、看板を指差し電話のジェスチャーをして「プリーズ。プリーズ。」と念じる。
すると、その念が伝わったからか相手がスマホを取り出し電話をかけてくれた。
「これで助かるーーー。一安心だーー。」とホッとしていると
電話をかけ終えた男性が険しい顔をしてこちらに近づく。
「wっlっslsd;dkdpwrty」
何を言っているのか全く理解できない。
向こうもそれを察したのか。最終的に首と手を横に振り続けて来た。
「あああ。ダメなのか。」と絶望に浸りつつも、現実を受け入れなければいけない。
バスターミナルを出て近くに両替所がないか周りを見渡す。
しかし、広がる景色は広大なさら地にデカい建物がぽつんとあるのみ。

僕が呆然としていると、バス停の外で待ち構えていたタクシーの客引きが執拗に絡んでくる。
「ノーマネー」と何度も言うが、全く伝わらない。
さらに、なぜか値下げ交渉をしてきた。一方で僕は「ノーマネー」の一点張り。
「こっちは22時間のバス移動でヘトヘトなんだよ!」と叫びたい気分だ。
客引きを振り払い、僕は7キロのバックパックを背負って12キロ先の市街地に向かうことに決めた。
歩き始めて5分、トゥクトゥクの運転手が僕に近づく。
向こうが何か言う前に僕は「ノーマネー」と発する。すると、「ベトナムドンと交換するか」といわれる。
僕は「レートは?」と聞くと、運転手は通常の半分の価値しかないレートを突き出してきた。
「ノーセンキュー」と彼に告げ、12キロの道のりを再び歩く。
「あいつ馬鹿だな」とでも言っているのだろうか。僕の背中で笑い声が聞こえる。
「くそっ。」
僕は後ろを振り返らず、ただひたすら前をみて舗装が雑な道路をがむしゃらに歩く。
半分過ぎ、水分補給をしようとバックをあさると水が1口分しか入っていない。
カラカラの喉に水を通すがすぐに吸収されてなくなる。
「このままだと熱中症でぶっ倒れる」
そう、自分の中で危機を感じた。
絶望の中歩いていると、突如、殺伐とした街並みから徐々に建物が増えてきた。


しかも、その建物1つに両替所らしきものがあるではないか!しかも隣にはコンビニがある!!
「うぉぉぉぉ!!もう一踏ん張り!!」自然と僕の足取りが軽くなる。
レートがしっかりと明記されている。闇レートではなさそう。
僕は急いで50ドルを両替した。
お金を手にし、真っ先に向かった先は隣のコンビニ。
扉を開け足を踏み入れた瞬間、肌に優しい風が触れる。
「おおおおおお。涼しい!!!天国だ!!!」と心で叫ぶ。
思わずガッツポーズも出るほどだ。
真っ先に向かったのは冷蔵されている飲み物コーナー。
迷わず、赤いコーラを手に取り会計を済ます。

赤いキャップを開けると、「プシュー」という音が脳に伝達される。
「いざ!!」口元にコーラをいざなう。
「ブクゥブクゥブクゥ。」尋常じゃない勢いで500ミリリットルのコーラが消えていく。
喉にはガソリン色をしたコーラが胃へ直接流れていく。
「プハァーーー。生き返るぅぅぅ!!!」
やっぱり、歩き疲れた後に飲むコーラに勝るものはない。

長い文章を読んでいただきありがとうございます!
バックパッカー旅の気分は味わえたでしょうか??
日本で所持金ゼロでもクレジットカードとか電子決済で何とかなりますよね。
注意点

僕を反面教師に安全な旅をしてくださいね!
気づき
- あらかじめ両替所の場所は把握すべし!
- 歩いた後のコーラは生きる源。
- 陸路旅は日本では絶対に経験できないから面白い。
おまけ

陸路の移動って飛行機移動より少し安いだけで飛行機より何倍も時間かかる。
確かにそう考えると、全く合理的じゃないし、非生産的にも見える。
だけど、陸路でしか経験できないことって飛行機以上にたくさんあると思うんだよなー。
ちなみに

ラオスの通貨「キープ」は隣国中国ですら換金できなかったよ😭。キープ残しは注意しよう!
(日本でも探してるができるところがない。)